パカレ訪問の翌日。
ボーヌから車で約1時間半。 シャブリに到着です。
『シャブリ』というアペラシオンはその名声の高さと世界的需要の多さから、品質追求よりも、大量生産を行う生産者も散見される地域。そんな中で僅か2ヘクタールほどの畑からワイン造りを始めたのが、今回お邪魔する『パット・ルー』です。

パット・ルーは2006年にトマ・ピコ氏が立ち上げたワイナリー。所有する畑は、シャブリの町から南に5キロ離れた標高320mのクルジ村に位置しており、シャブリの名だたるグランクリュよりも高い位置にあります。

トマ・ピコ氏。
トマ・ピコ氏に迎えられ、ワイナリーへ。

ワイナリーは衛生管理が行き届いたステンレスタンクや樽が整然と並ぶモダンな設備。床や機械がピカピカに磨きあげられています。

トマ・ピコ氏が美味しいワインを造るために大事にしていることのひとつが『清潔さ』
VA(揮発酸)やマメ、ブレット(酵母によって生み出される不快な香り)を好まないので徹底的に醸造器具の掃除、樽の洗浄をするそうです。
樽やタンクで熟成させる際も液面の上に空気があると微生物が増えやすくなるので目減りした分、ウイヤージュ(樽にワインを補充すること)をして常にワインで満量にして液面と空気の接触面を最小限にしているとのことでした。SO2も必要に応じて少量使用するそうです。確かにトマ・ピコ氏が造ったワインはとても綺麗。シャブリらしい石灰質土壌の旨みや酸がありつつ、ナチュラルな柔らかい飲み心地があります。
トマピコ氏は几帳面で誠実、綺麗好きみたいなイメージを持っていましたが、本当にその通りでした。人柄がそのままワインになっているかのようです。
収穫はあまり機械は使わず、シャブリの畑では95%手摘み。収穫の際は畑でそのまま選果して、ワイナリーに運ぶそう。現在は全部で21haの畑を所有していて、通常スタッフは11人ですが、収穫時は45人くらいになるそう。
朝7時から14時までプレスし、カラータンクで熟成させるとのことでした。
トマ・ピコ氏の話を聞きながら移動していると・・・
ドン!

亮太くん(木工作家/山下亮太)の力作が!
写真でみるよりも実物はかなり大きく、いったいどのくらい時間がかかったのだろう・・
僕なら一生かけても仕上がらない。
貯蔵庫にも案内して頂きましたが、言わずもがな大変綺麗。

テイスティングルームへ。

まずは恒例のお土産をトマピコ氏にプレゼント。
微笑んで頂けました。

今回テイスティングさせて頂いたワインはこのようなラインナップです。
1、シャブリ2020
2、シャブリ1erコート・ド・ジュアン2020
3、シャブリ1erボールガール2019
4、シャブリ1erビュト―2019
5、シャブリ1erビュト―2018
6、イランシ―2022
計6種類

全体的にシャブリらしい酸とミネラルがあり素晴らしい。
パット・ルーのワインは購入できるチャンスも多いので飲まれたことがない方は一度触れてほしいワインです。
6.のイランシ―はシャブリの南西にあるグラン・オ―セロワ地区にある産地で、ヨンヌ県では唯一赤ワインを造るA.O.Cです。主にピノノワールで造られます。

このイランシ―がとても良かったです。最も小粒なクローンであるピノファンから造られているそうです。
入荷してきたらもう一度飲んでみたい・・・(※帰国後、入荷しました!)
トマ・ピコ氏、ありがとうございました!





