
舞台は1945 年のクリスマスイブ。なのでアメリカではクリスマスシーズンにどこかのテレビで必ずやっているという定番映画。まさに名作の中の名作であり、古典中の古典。「名物に美味いものなし」よろしく、「名作に面白いものなし」という言葉もありますが、これは掛け値なしに面白い作品です。
しかも、およそ80年たった今でも世界中のありとあらゆる映像関連の教育機関で課題に出されるという、時代を超えた教科書的な作品でもある。(三⾕幸喜監督の映画『ステキな⾦縛り』にも出て来ますね)現代においても全く古臭くならない、よく練られているプロットとキャラクターの設定に加えて、配役された役者の演技⼒もそれぞれ素晴らしいと思います。
ちなみにその三谷幸喜さんは「人生最後に見るんだったらこの映画」と言っているし、あの⿊澤明監督もマイフェイバリット・ムービーに選んでいる。そう⾔えばトーン&マナーがどことなく『⽣きる』(1952年)に似ている気が。ラストに訪れる多幸感で、お酒もグッと進みます。





☆素晴らしき哉、人生! と合わせて飲みたいワイン
ジェラール・シュレール / ゲヴェルツトラミネール ビルド2023白
圧倒的な凝縮感と香りの量、そして複雑さ。長期熟成でガラリと印象が変わるのも楽しいポイント。僕が人生最後に飲むんだったら、この人のワインです。
ジェラール・シュレール ゲヴュルツトラミネール・ビルド(ビルストゥックレ)2023白