石田カズーのフランス2024「シャンパーニュ編①」

華やかなお祝いの席には欠かせないワインであるシャンパン。シャンパーニュ地方はパリから140kmほど東に位置し、フランスの葡萄栽培の北限の地とされています。
エリアは北部のモンタ―ニュ・ド・ランス地区、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区、コート・デ・ブラン地区、南部のコート・セザン地区、コート・デ・バール地区に分けられます。
品種は主に、ピノノワール、シャルドネ、ムニエの3種類に加え、アルバンヌ、プチ・メリエ、ピノブラン、ピノグリの品種も認められています。


シャブリから車で北東に進むこと約1時間。コート・デ・バール、オ―ブ県、ランドルヴィル村に到着です。

今回訪れるワイナリーは『ティボー・タッサン』。この時はまだ日本に彼らのシャンパンは入荷しておらず、名前自体も初めて聞く生産者でした。(現在ではインポーターであるヴォルテックスのおかげで彼らのワインを楽しむことができます。ほんとにインポーターの努力は計り知れないです)

ティボー氏は家族経営でシャンパーニュ造りを手掛ける家庭に生まれ、はじめは指揮を執る父のもとでシャンパーニュ造りをサポートしてきました。しかし、いつかは自分で自分の思い描くシャンパーニュを造りたいと考え、父の引退のタイミングでセル・シュール・ウルス村にある僅か1.1haの2区画を引継ぎ、パートナーであるアリゼ氏とともにワイン造りを開始。醸造所は近隣のランドヴィル村の古い農家を改築し、醸造設備や貯蔵庫を設けました。




畑を案内して頂いたのですが、吹き抜ける風がすごく強く、ひんやりしていました。

植えている品種はシャルドネとピノノワール。
シャルドネは小高い丘の北向きの斜面に、ピノノワールは小高い丘の南向きの斜面に植えているそう。ナチュラルな栽培で健康的で生き生きした葡萄を造りたいと話されていました。



醸造については収穫時のほんのわずかな酸化防止剤にとどめ、野生酵母で発酵、ノンフィルターで、清澄も冷却作業も行わないそうです。ボトルキャップも特徴的で、一般的なアルミニウムではなく、リサイクル可能な紙を使用しています。ひもを引っ張ると開封できるようになっています。見た目も、考え方もステキですね。



カーヴに足を踏み入れた瞬間、空気が一変。ひんやりとした温度、ほんのり感じる湿り気、そして静けさ。地下空間はなんだか別世界のよう。



ダリヴァール(シャルドネ)、レ・フィオル(ピノノワール)、レ・ドゥー・ピエス(ピノノワール、シャルドネ)の3種類に加えて、日本未入荷のボーヌ・ルージュを頂きました。

シャンパーニュはもちろんのこと、ボーヌ・ルージュが美味しかった・・・
入荷してくるのが待ち遠しい1本です。



お二人とも誠実で品格があり、とても表情の柔らかい方々でした。造り上げたシャンパーニュもやはり、そんな雰囲気をもっています。まだまだ生産本数が多くないのですが、店頭に並ぶようになったらみなさんも是非飲んで頂きたいです。



帰り際にはお二人のお子さんも。

この日の夜はレストラン「Garde Champetre」にて。


石田和也(カズー)

とどろき酒店 薬院stand!店長。ニックネームはカズー。趣味:ワイン/音楽(jazz)/キャンプ/温泉•サウナ巡り
ワインほど感動できる飲み物に出逢えたことがありません。感動するワインは人それぞれ。そんな1本をご紹介できたらと思います。