ジェローム・ジュレ

コート・デュ・ローヌ地方アルデッシュ地区のナチュラルワイン生産者の先駆者とも言える、ジル・アゾーニの下で研修をしていたジェローム。
この香り豊かでなめらかなアゾーニのワインに衝撃を受けて、ナチュラルワイン造りを志しました。その後、同地方のドメーヌ マゼルでも研修を重ね、地元に戻った彼は父親の畑を引き継ぎ、組合にブドウを売りつつ、自らの手で開墾するなど栽培面積を徐々に広げていきます。手つかずの森に囲まれた岩だらけの急斜面には、農薬や化学肥料を使ったことのない古い樹齢のブドウの樹があり、標高の高さとそれに由来する冷涼な気候のおかげで、ブドウはより長い時間をかけて根を張り、そのお陰でテロワールから吸収したアロマや個性をより一層凝縮させることが出来ます。

年を重ねる毎に進化を続けていったジェローム・ジュレは、名実ともにこの地域を代表する生産者となり、オジル、ドゥテール、マス・ド・レスカリダ、シルヴァン・ボックなど、今や新世代の若手生産者にとってのリーダー的存在となっています。
