白石酒造

1894年(明治27年)創業。
3代目までは米焼酎も造っていましたが、現在は芋焼酎のみ製造しています。代表銘柄は天狗櫻。創業より続く銘柄で、原料である芋の風味を最大限活かせるように、工夫していています。五代目杜氏の白石貴史さんは、東京農業大学を卒業後、1年間研究生として在籍したのち蔵に入りました。

白石さんは、ワイナリーと同じように芋畑や蔵をテロワール(場所」、「気候」、「土壌」における自然環境の重要性)と考え、芋本来の力を発揮させるために土壌や環境を第一に考え、無農薬・無肥料にこだわり、畑の自然な底力に委ねて手間暇かけて育てています。
いちき串木野市では農家の高齢化が進み、耕作放棄地となっている畑が数多くあります。その土地を持ち主の方々にご理解・ご協力をいただき、土地を借りて白石さん自身で畑を開墾し、さつま芋を作る取り組みもおこなっています。

20年以上やってきて「野菜も肥料を加えないと育てるのにすごく時間がかかるけれど、年輪が出て歯応えも良くなる」ことや、「素材が良ければそんなに手もいらない」ということに気付き、現在は畑作りや収穫時期に重点を置いて芋の原料特性をとても大切にしています。
「基本テクニックだけじゃおいしくはできない」「旬のものでいい状態のものでなければ感動できるものは作れない」と繰り返し話してくれる白石さんはなんだか自然派ワインの生産者のようにも見えます。