ワインを扱う仕事を始めて、早いものでもうすぐ6年が経つ。
6年経っても、というか6年経って余計にワインに対する愛は右肩上がり、留まるところを知らないのだけれど、6年(飲み手時代から数えたら7年)を思い返せば何本か、このワインの世界に「グッと」自分を引き込む強烈な引力みたいなものを持つ銘柄との出会いがあった。
そのひとつがフランスの南、ローヌ地方でつくられたロゼワインとの出会いだ。
グルナッシュ、サンソー、カリニャンといった南仏原産の黒葡萄を混ぜてつくるロゼワイン。
ドライフラワーやさくらんぼ、アプリコットのような甘やかな香りがポンポンと出てくる、一言で言うと「癒やし」なワイン。
最近はめっきり飲む機会が減ってしまったのだけど、とある日に開けたチェコのロゼワインが久しぶりに南フランスのワインを思い出させたのである。
ベリーソースのような甘やかさとオレンジフラワー、少しだけカシスリキュール。甘やかだけど余韻にほのかな苦味があって、その塩梅が程よい。
香りをとった瞬間に、自分がワインにどっぷりとハマるきっかけになったあの南フランスのロゼワインと同じ印象を持った。目の前のワインを飲みながら、頭では別のワインを思い出しているなんて、ちょっとだけ浮気をしているような罪悪感も感じるけれど。
いやー。久しぶりにこんな美味しいロゼ飲んだ。




