カッシーナ・ヴァル・デル・プレテ / バルベーラ・ダルバ・セッラ・ディ・ガッティ 2024 赤

バルベーラ・ダルバ・セッラ・ディ・ガッティ 2024 赤

ワインを飲むことは、まるで旅をすることに似ている。グラスに注がれた一杯のワインには、その土地の風土、気候、土壌、そして作り手の『想い』が凝縮されている。
フランスのブルゴーニュ、イタリアのトスカーナ、日本の北海道。

どれを味わうかで、訪れる「土地」は変わる。香りをかぎ、口に含んだ瞬間、その土地の風景や文化、人々の営みを想像する瞬間がある。
言葉を超えて、味覚と感性で様々な国を旅することができるのがワインの魅力のひとつだと思う。
一杯ごとに新たな発見があり、今まで全く知らなかった国や地域に興味が湧く。
色々なワインに触れてほしいし、私自身まだまだ色々知りたい。

それにしてもこのバルベラはとても心地よい。甘やかなシナモンのようなスパイスやチェリーのような香り。複雑さはあまり感じないけど、キャッチーで、ストレートな果実と酸味がある素直なワイン。

イタリアではどんな場所で、どんな料理と合わせてこのワインを楽しんでいるのだろう。
想像が膨らむ。

生産者
カッシーナ・ヴァル・デル・プレテ
原産地
イタリア ピエモンテ
品種
バルベラ
販売価格
3,740円
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カッシーナ・ヴァル・デル・プレテ

1850年頃、亡命した修道士が住みつき葡萄栽培を始めた事でヴァル・デル・プレテ(司祭の丘陵)と呼ばれるようになりました。1977年には当時の小作人、バルトロメオ・ロアーニャが買い取り、カッシーナ・ヴァル・デル・プレテの歴史が始まりました。1995年、2代目マリオがワイン醸造を本格的に学び、ワイン専業農家となりアルネイスの栽培も開始。自社でのボトリングも開始します。2010年、アメリカに住んでいた息子ジョヴァンニに世代交代。樽やテクニックに頼らず、ブドウそのものや土地の個性を活かすスタイルに変えていきます。先々代から有機栽培でしたが、福岡正信の不耕起を導入。葡萄畑では一切の化学薬品が使われず、1年中下草が保たれています。

石田和也(カズー)

とどろき酒店 薬院stand!店長。ニックネームはカズー。趣味:ワイン/音楽(jazz)/キャンプ/温泉•サウナ巡り
ワインほど感動できる飲み物に出逢えたことがありません。感動するワインは人それぞれ。そんな1本をご紹介できたらと思います。