エルヴェ・ヴィルマード

手頃な価格帯のワインの域を大きく超える、清澄な果実味と生命感あるワインで、フランスで熱心なファンを持つエルヴェ・ヴィルマード。

1939年より祖父のDesireが創業し、1976年より、父のHenriが販売を開始、1999年よりHervéとIsabelleがドメーヌ(Domaine du Moulin)を継ぎ、ヴァン・ナチュールの転換を果たしました。2015年2月に Isabelleがドメーヌを辞めたことを機に、ドメーヌ名を「Hervé Villemade」へ改名。

シュヴェルニーにあるドメーヌの歴史は、エルヴェの祖父が創業した1939年に遡ります。エルヴェはティエリ-・ピュズラとの親交からヴァン・ナチュールに傾倒し、1999年ビオロジック開始、2002年にエコセールの認証を取得しました。

現在自社畑22ha,契約畑13ha。石灰粘土の丘陵と、ほぼ大陸性気候の中で育ち、一部のクリュには火打ち石が豊富に含まれ、シャブリと同じ中生代ジュラ紀キンメリジアン階の粘土石灰岩が現れる地域もあります。

セラーでも、伝統的器材に潤沢に投資し、発酵は台形木製タンク(高価)も多数使用。熟成にも15hlの木樽や、台形木製タンクを多く用いています。2014年以降は、ジョージア産アンフォラでの発酵・熟成も試みなど、意欲的。亜硫酸塩の添加は醸造時ゼロ、瓶詰め時のみ10mg/Lにとどめています。

ジューシーで格調高い酸が心地よいシュヴェルニー・ルージュは、ピノ・ノワール主体。ロワールの稀少土着品種ムニュ・ピノにも注力し、その持ち味であるくっきりとした鉱物感も見事に表現しています。