クリスチャン・ビネール

アルザス地方のコルマールよりすぐ北のアムルシュヴィルという村に位置するドメーヌ・ビネールは1770年からワイン造りを行っている、非常に名門の家族です。醸造に関しては農業本来の姿をモットーとして、無農薬を徹底し、SO2もほとんど使用しておりません。

今でこそ無農薬のスタイルが見直されておりますが、先代の頃は化学肥料がもてはやされた頃でした。その時代にも頑なに一貫して無農薬での栽培を続けました。まわりの人に変わっていると散々言われましたが、このスタイルを一貫して守り続けた造り主です。

収穫も手で行っている為、家族だけで手入れが出来る11haの畑を大切に守っています。アルザスでは決して大きな造り主ではありませんが、先祖代々から大切に受け継がれた財産は、カーブの中1つとってもうかがえます。

古いヴィンテージのワインが数多くストックとして残っており、アイテムが多い為に各ストック場所がカーヴの地図で管理されているのです。

「古いヴィンテージの貴重なワインであっても「目減りがすごいので譲りたいが残念ながら出来ない」と、品質に関する徹底した姿勢が伺えました。

ビネール家のワインの味わいはごくごく自然、一度飲んだら誰でも忘れることが出来ない程、印象的な香りと厚みとエレガンスを備えたワインです。