ターコイズブルーの鮮やかなエチケットに「You & Me」の文字。
このワインを見た瞬間に思い出したとある曲。
アメリカのカントリーデュオ「Dan + Shay」の「19 You + Me」という曲。
特に思い入れのある曲、という訳ではないのだけど、ある時期にこの曲をよく耳にしたなあという記憶。
ウキウキの大学1年生の夏のこと。
中高男子校だった自分は晴れて念願の大学生。煌びやかなキャンパスライフに胸を躍らせていた。
海が近い大学だったこともあって、夏休みなんて男女何人の夏物語…みたいなことを思い描いていたのです。
「19 You + Me」という曲は題字の通り、19歳のあなたと私、男女の爽やかな夏の思い出の曲。
曲調はポップスなんだけど、だからこそ変なチャラさが無くて、夏の始まりと終わりに比例するような気持ちの浮き沈みを描いた爽やかな曲。
自分もこんな夏を過ごすんだ!と期待に胸を膨らませていた19歳の夏休み。
白桃や赤いりんご。気難しさがなく爽やかなフルーツの香りが鼻に抜ける。フレッシュな果実をほおばったときの瑞々しさとサラッと消える余韻。
なんだか爽やか味わいまで記憶のあの曲に似ていたり。
思いもよらない記憶が蘇って面白いような、切ないようなワインでした。
 
 
           
          
 
                          
 
                          
 
                          
 
                          
 
                          
時は過ぎて。
こんな夏が過ごしてみたかったものだなあ…とこのワインを開ける28歳の残暑。