若波に行ってきました2026~蔵見学~

若波酒造 蔵見学に行ってきました。

福岡県大川市で「若波」を醸す若波酒造は、大正11年(1922年)創業の老舗蔵。
103年の歴史を重ねる蔵は“味の押し波・香りの引き波”という独自の酒質を掲げ、伝統と革新の両立を追求し続けています。

蔵に足を踏み入れると、木造蔵の温もりと現代的な設備が整っていて、「守るべきもの」と「変えるべきもの」を見極める蔵の姿勢が空気から伝わってきました。

案内してくださった方々
今回の蔵見学を案内してくださったのは、
• 社長 今村嘉一郎さん
• 製造統括 今村友香さん

若波酒造の特徴は、「機械化で差をなくす」という考え方。
“再現性”を高めるために必要な工程は機械化しつつ、米を丁寧に扱うためにエアシューターを極力使わないなど“手をかけるべきところ”にはしっかりと人の手を残しています。

蔵人が自作したキャスター付きの階段や箱など、作業動線を短くする工夫も随所に。
無駄を省きながらスピードと効率を両立する合理性が見られました。

そして若波が最も重視しているのが「水分」と「温度」。
この2つを徹底管理することで、いつ造っても同じ品質に仕上げるという“再現性"のある酒造りを実現しています。

タンクの中では醪がポコポコと息づき、まさに生き物そのもの。
若波らしい軽やかさと奥行きを生むため、温度管理や櫂入れのタイミングが細かく調整されます。洗米・浸漬・蒸しといった工程も、米の状態に合わせて秒単位で調整。

「酒米の扱いが雑だと、若波らしい透明感は出ない」という言葉が印象的でした。
また、酒米不足の影響を受けつつも、無理に量を増やさず季節商品をあえて作らないという判断も。品質を守るための誠実な姿勢が強く感じられました。

見学の最後には 若波シリーズ、蜻蛉、限定酒、リキュールを試飲させていただきました。

● 冷酒
香りが最も美しく立ち上がる温度帯。冷やしすぎないことで、軽やかな余韻が際立ちます。

● 常温〜ぬる燗
米の旨味がふわっと広がり、甘味と旨味の輪郭が柔らかく感じられます。
特に「NAMIKAN」は持ち運びやすく、缶のまま飲めたり温められたりと使い勝手が良いので、キャンプや花見などの外飲みにお勧めです。

●リキュール
九州各県の特産を日本酒ベースのリキュールに。"あまおう、柚子、梅、ヨーグルト"
アルコール度数を10度未満に抑えることで、すっきりと飲める本格和リキュールです。

蔵元が最後に語ってくれた言葉が、、

「悲しい日や疲れた日にも、そっと日常に寄り添える酒でありたい」

華やかさだけでなく、日常の中で心をほどくような優しさ。若波の酒には、日々に寄り添う穏やかさが感じられました。

若波のお酒が気になる方は、ぜひお店で一緒にお話ししながら選びましょう。
あなたの日常にそっと寄り添う一杯を見つけていただけると思います。

若波酒造

若波酒造が位置する大川市は筑後川の下流に位置し、日本有数の家具の生産地として栄えてきた「ものづくり」の街。そこに明治28年に今村本家酒造として創業し、大正11年に3つの蔵に拡大分家し、若波酒造となりました。 「味の押し波・余韻の引き波」をコンセプトとしており、銘柄「若波」の如く、味がぐっと押し寄せ、爽やかに引いていく「波」を表現しています。

ヨリ

お酒と音楽(JAZZ)と散歩で成りたってます。
休日はレコード屋を回った後、一人呑み。帰宅時に購入したレコードを度々忘れるのが日課です。