皿の中に、イタリア

内田洋子/講談社/836円

エッセイの名手である著者の目を通して見るイタリアは、生き生きとしていてとにかく魅力的。

ミラノの青空市場、カラブリア3兄弟とのかけひき、活気のあるバール、チーズを求めて訪れたサルデーニャ島の景色、食卓に集う人々の人生模様。

その全てに物語があり、まるで小説を読んでいるかのように面白くて、続きを読む手がとまりません。

やすこ
やすこ

香りまで伝わってきそうな生のバジルで作るパスタ、数々の魚料理、チーズにワイン。登場するどの料理も食材も魅力的で、この食卓におよばれしたらどのワインを手土産にしよう、なんてことも夢想してしまうのです。

やすこ

図書館司書、書店員、主婦を経て酒屋の片隅の本屋を担当する経理の人。

ジャンルを問わず面白そうと思った本は買ってしまうが、ツンドクになっている本もまだまだいっぱいある。