王祿酒造

明治5年創業。日本が生まれるずっと以前から神々の集う地、意宇郡揖屋村(今の揖屋町)にある蔵。「天の美禄」と言われた酒、その美禄の中でも王者の風格を持つ酒でありたいという願いから「王祿」という名が付けられました。蔵から約2キロ離れたところにある「黄金の井戸」は、中国山地に何百年も前に降った雨水を地下の地層が濾過し、湧き出た王祿には欠かすことのできない命の仕込水。

社長兼杜氏の石原丈径氏の「命」を注ぎ込んだお酒は全量無濾過でノンブレンド。搾った後はマイナス5℃のコンテナ冷蔵庫の中で、目指す風味に育つまで時には何年も待ち、見守り続ける。

そして蔵出しする時は「娘を嫁に出すときのよう」ではないかと思ってしまうほどの愛情すら感じる。だからこそ酒造りに命をかけ、一切の妥協を許さないストイックで頑固な一面と、造り上げたお酒を慈しみ優しく温かな一面のギャップに酒好きは大きな魅力を感じ、王祿の「虜」になってしまうのだろう。
“たくさん売らなくてもいいです。でも、王祿を届けるべき人には必ず届けてください”
初めて蔵に伺ったときに社長夫人のちあきさんに言われた言葉…心から離れません。