ヴィーニ・シルト
エトナで生まれ育ったジュゼッペ・シルトが2010年から始めた小さなカンティーナ。
30年前のエトナは今のような人気生産地ではありませんでしたが、祖父のドン・ピッピーヌは当時から一切農薬を使わず野生酵母のみで自家製ワインを造り、バルクで組合に行っていました。2005年にその祖父が亡くなり、一家は畑の売却を考えましたが、パッソピッシャーロにある畑は樹齢が非常に高い好条件の区画でだったこと、祖父との思い出もあって手放せなかったそうです。ジュゼッペは父を説得して、畑を相続し、妻とともに畑を改善していきました。
ヴィーニ・シルトは4haを所有。その他オリーブ、レモン、ピスタチオの畑を1ha所有しています。ブドウの多くは1900~1930年に植樹されており、一部には樹齢100年を超えるプレフィロキセラのブドウが多く残る区画もあり、仕立ては伝統的なアルベレッロ仕立て。ネレッロマスカレーゼを主体に地品種が混植されている昔ながらの畑です。
ジョゼッペは、同じシチリアのカラブレッタで修業した経験と、祖父の時代から続けてきた醸造方法(温度コントロール無し、野生酵母で発酵、衛生管理を厳格化、還元状態を維持しつつ熟成、良い熟成を経てノンフィルターで瓶詰)を頑なに守りつつ、ワイン造りに突き進んでいます。